インタビュー Interviews
浦野 紘太先生
- 卒業年度
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2019年山形大学卒
- 研修先
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初期研修:2019~公立置賜総合病院
泌尿器科専門研修:2021~山形大学医学部附属病院
- 泌尿器科を志すきっかけ
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公立置賜総合病院での2年間の研修を経て2021年4月より山形大学医学部腎泌尿器外科の医員として勤務しています。
外科系を志す以上はやはり自分で手術をしたいという思いがあり、学生の時から経尿道的手術などを若手のうちに主執刀できる泌尿器科に朧気ながら魅力を感じていました。
初期研修は外科系の症例数が多い大学外の病院を選択しました。もともと上記の理由で興味のあった泌尿器科を回った際に、思った通り自分が主執刀で臨める経尿道的手術が多く回ってくること、前立腺生検をはじめとした検査や手技なども多く、自分が初期研修医という立場ながらただ学ぶ立場ではなく戦力として関わることができ、自分の存在意義を感じることができたこと、また、DaVinciの外部講習などで最新のロボット手術に触れ、キャリアを積んだ後もより高度な手術に携われることや、技術の導入に対してある種「リベラル」な科であることがわかり、イメージしていた通りの魅力とそれ以外の魅力がある科ということで、泌尿器科を選択しました。
泌尿器科医としては非常に歴が浅いですが、実際専門研修を通して、思い描いていた通り自分が主で手術ができることに加え、精巣捻転およびuro-sepsisの患者など、その後の機能予後または生命そのものを大きく左右する、「緊急疾患に対応する泌尿器科医」としての側面もあることに気づき、大変やりがいを感じています。
いかにして手術に持っていくか、退院後はどのようにフォローするのか、など、手術以外にも自分が主としてかかわる場面が多いので、そういったある種泌尿器内科的点側面もあるところも良いところの一つだと思います。
大学病院では移植チームと腫瘍チームの2チームに分かれて診療をしています。
腎部分切除や腎摘、前立腺全摘など癌の手術(ロボット手術を含む)は両チームとも行います。
それぞれの特徴としては、移植チームでは生体腎移植、献腎移植だけでなく、透析患者のためのシャント増設術の手術などを行います。腫瘍チームでは腎癌や膀胱癌などの癌患者に対して術前あるいは術後の化学療法患者が多く入院してくるほか、ロボット支援下での膀胱全摘術なども行います。大学で若手として泌尿器科研修をすると、両チームに均等の期間研修をするため、micro~macroまで(前腕の静脈1本から巨大腫瘍のついた腎臓まで!)いろんな種類の症例を経験できます。また、泌尿器科を志した理由の項でも述べた、経尿道的手術も両チームでたくさん執刀できます。